化学とカービィが好きな人のブログ

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【化学】有機化学の教科書

 

こんばんは!

 

今日は大学の有機化学の教科書(学部向け)について話をしようと思います。

基本的には私の読んだ感想ですが、中には読んでないものや一部のページのみしか読んでないものもあるので悪しからず。

 

 

ボルハルト・ショアー現代有機化学

ボルハルト・ショアー現代有機化学(第6版)[上]

ボルハルト・ショアー現代有機化学(第6版)[上]

 
ボルハルト・ショアー現代有機化学(第6版)[下]

ボルハルト・ショアー現代有機化学(第6版)[下]

 
ボルハルト・ショアー現代有機化学 問題の解き方

ボルハルト・ショアー現代有機化学 問題の解き方

 

私の大学の有機化学の講義の指定教科書です。学部の頃や研究室に入る前に何度も読み返しました。

難易度はそこまで高くなく、化学を専門とする学生であれば読めなくはありません。合成向けの教科書なので、官能基別に様々な合成法や反応を体系的にまとめられています。

邦訳のせいか遠回しな表現もありますが、概ね基本事項はしっかり学習できると思います。

解答が日本語で売られていることも良いですね。

 

 

ハート基礎有機化学

ハート基礎有機化学

ハート基礎有機化学

 

初学者向けの本です。化学を専門としない学生や初めて大学の有機化学を学習する人向けの教科書だと思います。

一冊に内容がまとめられてあるだけあって、要点を要領よく学ぶことができます。しかし、何故そうなるのかなどの理論的な内容(求核置換反応における溶媒和など)が書かれてないなどいくつか抜けているところもあります。

化学を専門としないのであれば問題はありませんが、化学を専門とするのであれば、これよりもステップアップした内容を上位の教科書から勉強するべきだと思います。

 

 

ウォーレン有機化学

ウォーレン有機化学〈上〉

ウォーレン有機化学〈上〉

 
ウォーレン有機化学〈下〉

ウォーレン有機化学〈下〉

 

先ほどのボルハルト・ショアーよりもレベルの高い教科書。全部を読破したいのですが、まだ全部読めていません…。

上記2冊よりもかなり細かい反応まで書かれています。

 

 

ジョーンズ有機化学

ジョーンズ有機化学 上 (第5版)

ジョーンズ有機化学 上 (第5版)

 
ジョーンズ有機化学 下 (第5版)

ジョーンズ有機化学 下 (第5版)

 
ジョーンズ有機化学問題の解き方―英語版

ジョーンズ有機化学問題の解き方―英語版

 

学生実験のレポート作成の際にほぼ毎回読んでいました。難易度はボルハルト・ショアーとほぼ変わりませんが、Diels-Alder反応などの電子環状反応の記述が少し細かく書かれている印象です。

難易度自体はボルハルト・ショアーと変わらないので、どちらか一冊があれば十分だと思います。

東京化学同人の教科書全てに言えると思うのですが、解答が英語版のみです。有機化学など化学を学部で学ぶ際は英語で読むよりもまず日本語で理解する方が確実に良いと思います。

(もちろん英語で勉強するのも大事なことですが)

 

 

ファーザー・ウィリアムソン有機化学実験

フィーザー/ウィリアムソン有機化学実験

フィーザー/ウィリアムソン有機化学実験

  • 作者: L.F.フィーザー,K.L.ウィリアムソン,Louis F. Fieser,Kenneth L. Williamson,磯部稔,市川善康,鈴木喜隆,中村英士,家永和治,今井邦雄,中塚進一
  • 出版社/メーカー: 丸善
  • 発売日: 2000/03/01
  • メディア: 単行本
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これまでの本とは異なり、有機化学実験に特化した教科書です。

私が読んだのは一つ版の古いものですが、有機化学実験における理論がわかりやすくまとめられております。また、実験をする上で注意すべきことも書かれているので、学生実験の際は一度読んでおくと良いと思います。

 

 

フェッセンデン有機化学

かなり古い教科書のため、Amazonでは販売してないそうです(もしかしたら見つけられなかっただけ?)。

私も全部は読んでいませんが、概ねボルハルト・ショアーやジョーンズと同程度のレベルだと思います。

フェノールフタレインが指示薬として働く理由など面白い記述があるのが特徴です。

 

 

パイン有機化学

パイン有機化学 1

パイン有機化学 1

 
パイン有機化学 2

パイン有機化学 2

 

こちらも古い教科書です。難易度はボルハルト・ショアーより少し難しい印象ですが、ウォーレンほどの難易度はありません。

ボルハルト・ショアーなどでも書かれている内容が細かく記載されているな、というのが感想です(全部は読めてませんが)。



 

他にも、

マクマリー有機化学

クライン有機化学

モリソン・ボイド有機化学

マーチ有機化学

ブルース有機化学

ソロモンの新有機化学

など様々あります(読めてませんが…)。

有機化学に限らず、どの科目も基本となる教科書(私の場合はボルハルト・ショアー)を一つ決め、必要になったら(図書館で)必要な箇所を読む、というのが一番だと思います。

要は色んな教科書に浮気しないことですね。

 

 

それではまた!